第129回 6日の断食で2キロの筋肉が失われる

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断食はダイエットの為ならず

断食が流行しています。断食は内臓を休ませデトックス効果も
期待出来るので健康を取り戻すために行うのはいいと思います。

私も以前、お寺での一週間の断食を考えた事がありました。
(リバウンドが恐ろしいので、未だに踏み切れずにいます。)

お寺での断食は水しか飲まない水断食です。健康の為と
いうよりは修行のためと言った方がいいかもしれません。

それでも普段とは違う刺激を脳と体に与え精神を研ぎ澄ます・・
怖いような、やってみたいような複雑な気持になりませんか?

しかしながら、長期間の断食で覚悟しておいた方がいいのが
「筋肉が落ちてしまう」ということです。

6日間の断食(絶食)で筋肉は2kg減少する。

絶食(飢餓)状態の時のブドウ糖投与で、体タンパク質の
減少をどれだけ抑えられるのかを見た「Gambleの報告」という
データがあります。

絶食状態では、6日で約400gのタンパク質が失われます。
(400gの体タンパク質は2kgの筋肉に相当)

そこで1日100gのブドウ糖液を補給したところタンパクの減少を
半分に抑えられた、しかし、それ以上ブドウ糖を与えてもタンパクの
減少を抑える事は出来なかった・・という結果になったそうです。

筋肉じゃなくて体脂肪から先に無くなればいいのに・・と思いますが、
飢餓状態ではエネルギーをより多く使う筋肉のたんぱく質から
優先的に使われるのでしょうね。

アミノ酸を有効に利用するには1日に約1200kcalは必要

アミノ酸は体内の構成要素となるとても重要な栄養素です。
しかし、摂取するエネルギーが少なすぎると、生命維持の為の
エネルギー源(基礎代謝)として使われてしまうため、
有効に活用する事が出来ません。

つまり、基礎代謝を下回らないエネルギーと、バランスの
取れた栄養素があって初めて健康的にダイエット出来る
ということです。

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断食終了後は筋トレを積極的に

専門の施設では、体への負荷を最低限にする為の補食が出るようです。それでも断食には変わりありませんから筋肉が多少落ちるのは覚悟しておいた方がいいと思います。

 

いくつか断食道場の施設のHPを見ましたが「断食後は脂肪が増えてリバウンドをします」と明言しているところもありました。

1日程度のプチ断食なら問題なしと思いますが、長期で行う場合は、断食前後の食事にも、気を配らないといけないので、当然ながら事前学習が必要ですね。

そして、断食後はしっかり栄養補給をしながら筋トレもした方がいいと思います。

くれぐれも断食で「痩せた!」と勘違いして食べ過ぎるないように注意しましょう。

参考:「治療に生かす!栄養量法 はじめの一歩」
清水 健一郎/著

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