食物繊維を摂っても便秘は治らない
- 2025.04.19
- 自律神経

私は昔から胃腸が弱く便秘と下痢を繰り返す過敏性腸症候群の傾向がありました。診断も治療も受けていませんでしたが・・
ただ、高速道路で渋滞にはまる、特急電車に乗る、何か大切な行事を控えている時に限ってお腹が痛くなる・・ことは度々ありました。今思うと結構な病状だったと思います。
そんな私ですが、現在は便秘になることも急な下痢になる事も滅多にありません。便秘薬(酸化マグネシウム)を飲まなくても、食物繊維を大量に食べなくても、起床してから出かけるまで40~50分しかなかったとしても・・お通じがあります。
今日は実際の体験で感じた便秘解消に一番大切と思われることを書いてみたいと思います。
便秘解消のカギは食物繊維にはあらず
便秘解消のためには、水溶性食物繊維と不溶性を合わせて20~25g目安に取りましょう!と言われます。水溶性食物繊維は大腸の栄養になる短鎖脂肪酸の生成に必要です。肉、魚、卵などのタンパク質ばかり食べる食事では腸の健康は保たれません。
でも、いくら食物繊維をとっても肝心の「大腸」が動いてくれないと便は外に出ていくことができません。筋力のない高齢者が食物繊維を大量にとって消化されないまま直腸で詰まってしまう事例もあります。
便秘解消のカギは食物繊維ではありません。もっと大事なのは「自律神経」。自律神経が適切に働くと大腸の大蠕動運動が起こりやすくなるからです。その結果、便秘で便が固くなり出ずらくなったり、腐敗して腸内環境を悪化させたりする事も減っていきます。
自律神経と腸内環境は相互関係にある
脳と腸はお互いに影響を及ぼし合っています。快便だと気持ちがよいので脳が快の信号を受け取ります。自律神経の乱れはストレスでも起こりますが、ストレスが減ることで自律神経が整いやすくなるのです。
自律神経とは交感神経と副交感神経の事です。ここで決める!という緊張感のある時に優位になるのが交感神経で、リラックスの時に優位になるのが副交感神経です。
胃腸の動きは副交感神経が優位の時に活発になります。ストレスを感じたり、朝に慌てていると交感神経優位になりやすく大腸の蠕動運動も起こりにくくなってしまいます。
セロトニンが過剰になると過敏性腸症候群に
では、過敏性腸症候群はどうやって起こるのでしょうか。一説によれば、腸内で生成されるセロトニンが関わっていると言われています。幸せホルモンと呼ばれる脳内神経伝達物質の「セロトニン」。でも腸内で作られたセロトニンは脳にはいかず、消化管の運動の調整をする働きをしています。
適切に生成されればいいのですが、ストレスなどの刺激でセロトニン分泌が過剰になると蠕動運動が急激に起こって腹痛や下痢になるのだそうです。
便秘解消のためにすることは・・
便秘解消のために、一番大切なこと、それは・・・朝の大蠕動運動が起こるようにすることです。夕食を早めに済ませて空腹時間を作るなど、具体的な方法はいろいろありますが、特に大事なのは以下の二つです。
■朝の時間に余裕を持つこと
朝食後、副交感神経がしっかり働かないと、大蠕動運動は起きにくくなります。私は温かいお茶を飲み、ストレッチをして、側臥位になりリラックスを心がけます。早起きはつらいですが、余裕を持つことが排便習慣が整うカギです。
■蠕動運動の徴候を見逃さずトイレに行くこと
次に大切なのは、蠕動運動の徴候を逃さずトイレに行くことです。どんなに弱いお腹の動きでも必ず行くようにします。徴候がなくても諦めずトイレに行きましょう。朝の時間が一番出やすいからです。
言い古された「毎日トイレに座る習慣」は、本当に本当に本当に効果があります。一旦習慣がついてしまえば、多少時間に余裕がない時でも、お通じがあるようになります。
ココナラでもブログを書いています。
大谷選手の強さは自律神経のバランスにも|mymymaggy|coconalaブログ
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