第228回 やめようと思わない方がやめられる?甘い物(糖質)依存について

第228回 やめようと思わない方がやめられる?甘い物(糖質)依存について
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先日放送された「世界仰天ニュース」ご覧になりましたか?ダイエット中に食べたドーナツがきっかけとなり甘い物がやめられなくなってしまった女性の実話を例にあげ甘い物(砂糖などの精製糖質)依存の原因や立ち直った方法をオーソモレキュラー.jp理事の 溝口徹先生が解説していました。

テレビではオーソモレキュラー療法の紹介をしていましたが、今回は甘い物を止める(少なくする)効果のある方法を「生活習慣」と「心理面」の二つに分けてお話したいと思います。

今日は生活習慣編を・・

注意)これはダイエット(痩せる)方法ではなく、甘い物依存を少なくする方法です。従って甘い物依存が減っても1時的に太る可能性があります。しかし運動も行えば健康的な体重増加で済みますし不健康に痩せてその後リバウンドをしてしまうよりずっと良い方法です。ぜひ参考にしてください。

心理的なやり方で、甘いものを止める方法については、下記もご覧ください。

悪い習慣・依存をなくすたった一つの大原則

甘い物依存をなくしたい!生活習慣編

1.3食お腹一杯食べる(食べる順番は守りご飯は最後に)

これはよく耳にすると思いますが、甘い物がやめられない人ほどダイエットを意識して何らかの食事制限をしていることが多いです。

例えば野菜ばかり食べ脂肪を避ける食事では十分なカロリーが取れず、すぐにお腹が空いて間食をしたくなってしまいます。

甘い物を食べるから太るのではなくちゃんとした食事(肉、魚の定食など)をお腹一杯食べていないから間食で甘い物が欲しくなるのです。

ダイエットと甘い物を止める事、この二つ同時にやろうとするのではなく、多少太るのは覚悟してまずは3食ちゃんと食べる事を優先してみませんか?

お肉やお魚に含まれる鉄やビタミンBは幸せホルモンをつくる上で重要な役目を果たしています。

先に体の機能が整えば甘い物の欲求は少なくなります。ダイエットはそれからでも遅くないのでは?(一刻も早く痩せた~いと言う声が聞こえてきそうですけれど)

2.お腹の調子を整える

栄養素などがビタミンミネラルなどの助けを借りながらいろいろな物質に変化していく。その結果生体機能が維持される。その仕組みを代謝と言います。(ザックリですが)

代謝のビタミンと言えばビタミンB群です。

ビタミンB群は調理で損失しやすいのでサプリメントを活用するのがお勧めですが実は腸内細菌でも作られています。腸内細菌叢が悪ければビタミンBがちゃんと作られていない可能性もあります。

私はお腹の調子が悪い時に限って甘い物や味の濃い物が食べたくなります。お腹の調子が良いときは甘い物は食べたいとは思いません。全ての人にこの法則が当てはまるとは限りませんが、お腹の調子を整えると代謝がスムーズになることは確かなようです。

3.調味料の砂糖を控える

味の濃い物を食べると食欲が増しませんか?砂糖と塩をたくさん使えば美味しく感じられるからです。しかし、濃い味付けのものは、ご飯や甘い物が欲しくなってしまう悪循環に陥ります、調味料に砂糖を多量に使うのはやめておきましょう。

4.小麦や乳脂肪のお菓子より和菓子を選ぶ

どうしても甘い物が食べたくなった時は依存性のある小麦のお菓子(クッキーや菓子パンなど)や乳脂肪を使ったお菓子ではなく蜜豆や羊羹など和菓子の方がいいと思います。

本当は脂肪があった方が血糖値の急上昇を抑えられるのですが、脂肪分の少ない和菓子の方が依存は起こりにくく少しの量で満足できます。和菓子を食べる時は間食ではなく食後にしましょう。

5.糖質を摂るときは食物繊維の豊富な炭水化物を

どうしても糖質を食べたい時はさつま芋などの食物繊維豊富な炭水化物を選びましょう。砂糖が入ってなくても満足感が得られやすいです。ただし焼き芋はGI値が高く血糖値はかなり上昇するので血糖の上がりやすい人は注意が必要です。

6.食べたくなったら身体を動かす

デスクワークの方で甘い物やおせんべいなどを食べたくなってしまう場合。お腹が空いていないけど手持無沙汰で食べたくなっているだけの事が多いです。

食べ物に手を伸ばす前に軽い散歩やストレッチをしてみましょう。それだけで気が紛れるので甘い物を食べずに済むはずです。

7.目の付く所に食べ物を置かない

これはかなり重要です。空腹ではないのに食べ物が置いてあると食べたくなるからです。空腹時は素焼きのナッツなどを食べるようにしましょう。