第135回 我慢ではなく食べたいと思わない状態へ。

第135回 我慢ではなく食べたいと思わない状態へ。
Pocket

いきなり梅干しの写真から・・

梅干しを見ると食べる前から条件反射で唾液が出ますよね??満腹の時でも、好きなデザートを見ると胃が動いて 隙間を作ると言われていて、だから無事に食べる事が出来てしまいます(笑)

何が言いたいのかというと、食べる前から「もうすぐご飯の時間だ」と身体は準備をしているのです。

そして「何を食べようかな〜」という状態の時は 脂肪燃焼よりも脂肪を溜め込む方に傾いているのではないか・・?と言われています。

これには、まだきちんとした根拠があるわけではありません。

でも「我慢している状態」も、心身は食べるモードになっている、つまり溜め込み状態になっている可能性は十分に考えられます。だから、我慢するダイエットはあまり効果がないのかもしれません。

思った通りに 体重が減らないのは、きっと「やせ我慢して頑張っている」からです。

どんなに科学的に正しいとされるダイエット法でも、本人がいつも 食べ物のことを考えているようでは、大きな効果は期待出来ない・・と私は思っています。そのためには我慢ではなく、食べたいとは思わない状態にする必要があります。

食欲を左右する大きな要素は 睡眠 運動 味付け

ヒトの空腹感や食欲については、解明されていないことが 多いです。動物は本能だけで食べますがヒトは本能だけで食べているわけではないからです。健康な食欲ならば、さほど問題は起きないのですがやっかいなのは、不健康食欲とニセ食欲です。今日は食欲を大きく左右する3つの要素の1つ、「睡眠」をテーマにします。

食欲を決める3要素 睡眠 睡眠と食欲の深い関係

健康な食欲か不健康な食欲かを判断するには、「しっかり眠れているか」が 重要なカギになります。

睡眠に左右される食欲ホルモンには グレリンとレプチンがあります。グレリンは胃から産生され、食欲を増進させる働きをします。レプチンは脂肪細胞によって産生され食欲を抑制しエネルギー代謝を亢進させます。

ある研究では

1晩、睡眠時間が短くなるだけでグレリンの濃度が上がり
2晩、短時間睡眠が続くとレプチンの分泌量が少なくなる ・・という結果が出ています。

たった1~2日の寝不足で 食欲が増し、満腹を感じにくくなってしまうのです。何故、寝不足でこのような反応が起こるのか分かりませんが 防衛反応の一種なのかもしれません。

仮に大災害が起きて眠れない状況が続く場合は、不測の事態に備え 脂肪を蓄えた方が人間の身体には都合がいいわけですよね。

精神の安定はダイエットに不可欠

少しばかり話がとんでしまいましたが、通常では、このような 食欲は「不健康食欲」と呼んで差し支えないと思います。

私の場合ですが、寝不足や疲労で不健康な時と 好調のときの食欲は明らかに違います。不健康な時は、手当たり次第食べたくなったり、誘惑に 負けてしまいそうになります。

好調の時は、目の前に美味しそうなおやつが あっても不思議なくらい食べたいとは思わず、我慢とは無縁の状態です。 落ち着いている時は、判断力や理性が正常に働くのです。

体調や精神の安定と食欲との関係は侮れないとつくづく感じます。いずれにしても不健康食欲に従って食べ続けると太るのは間違いありません。しかも、食べても中々満足感が得られない結果になるでしょう。

セロトニンを作る食品を摂り睡眠不足を解消しよう

では、どうすればいいのか、ですが、 寝不足が一過性のもので、翌日は問題なく寝れるのであれば 特に対策はいらないと思います。とにかく寝ればいいかと(^-^)

しかし、忙しくて寝不足が長く続く状況であったり、神経が高ぶって 熟睡出来ないような時は、セロトニン分泌を助ける食品を摂って
少しでも熟睡できる様にしましょう。

セロトニンは鎮静作用や、質の良い眠りを促す働きがあります。それに加えて満腹中枢を刺激して食欲を抑える効果もあるので 一石三丁です(^-^)

セロトニンや食事については、下記にも掲載していますので ご覧下さい。

第76回 リバウンドをしない方法(セロトニン、レプチンを味方につける)

76回の記事にも載せていますが、食事だけでは、質の良い眠りは得られません。睡眠については、それだけで、ホームページが1つ出来てしまうぐらい盛り沢山に なってしまうので、全てを載せる事は出来ませんが大きく関わってくるのが運動です。

また運動自体が食欲を抑える働きをする事も分かっています。次回は、運動と食欲の関係をテーマにします。今日はこの辺で・・!