第205回 サプリメントに頼る前に行うべき5つの事

第205回 サプリメントに頼る前に行うべき5つの事
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最近は日本でも
サプリメントを積極的に活用する人が増えてきました。

一方で、サプリメントに懐疑的な人も多いですね。
本当に効果があるかどうか疑問に思うのでしょう。

私の考えとしては、

西洋医学では治りづらい慢性疾患を持つ人や、
未病(病名が付かない
身体の不調)が続く人は

栄養療法専門の医療機関で検査データを元に、
メディカルサプリメントを使う方が
得策だと思います。

長引く心身の不調は、今までのストレス、生活、栄養の偏り
などが積み重なった結果であり、言わばマイナスの状態です。

普段の食事は、健康な状態を維持するための物であり

マイナスをゼロに引き上げるには、食事だけでは、
難しい場合があるからです。

安いサプリメントの健康効果は・・・?

さて、自分はそこまでの状態ではないけれど

●何となく健康に不安を感じる
●普段の食事の栄養バランスが偏っている
●病気予防のために

・・・という理由でサプリメントを飲んでみようと思う人は
多いのではないでしょうか?しかし!


サプリメント先進国のアメリカに比べ、
日本では、サプリに関する規制が緩いのが実情です。

市販の安価なサプリメントでは有効な栄養成分より、

それを固めるための結合剤やカプセル、保存料など

本来は身体にとって不要な物の方が多い場合もあります。

・・・そういったサプリメントを漠然と飲んでいても
健康になった気がしないのは当然かもしれません。

病気予防の為に安易に大量のサプリメントは摂るのは
避けた方がいいのでは?と私は思います。

一旦サプリを断捨離しよう

でも、良いサプリメントは高いのが難点です。

そのため、サプリメント代を少しでも節約したいと
iherbなど個人輸入で安価にサプリを買えるところ
を利用する人も増えているようです。

しかし、全てが日本語に翻訳されているわけではありません。

●専門用語など高度な英語を読めて
●サプリメントの原材料や成分をきちんと把握し
●長期間服用しても大丈夫かどうか安全性の確認が自分で出来る

・・・ような人なら安心して選べると思いますが

多くの場合
自分で調べて何とか分かる範囲で
口コミを頼りに購入している

・・・のが実情ではないでしょうか?
そういったサプリメントを漫然と飲み続けて、
万が一肝臓や腎臓でも悪くしたら・・・嫌ですよね。

だから、安価なサプリを漫然と飲み続けるよりも
食生活の改善でサプリを減らす努力をした方が
懸命だと思います。

サプリメントに頼る前に行うべき5つの事

さて、前置きが長くなりましたが、やっと今日の本題です。
何かしらの参考にしてください。

1、ビタミン、ミネラルの吸収に気を配る

サプリメントの断捨離で一番大事なこと
それは

栄養素の消化吸収率を上げる事です。

特に鉄、亜鉛などのミネラルは吸収率が悪く
多くても30
%ほどしか吸収されないと言われています。

更に胃粘膜の状態が悪い人、胃酸分泌が弱い人は、
胃内でミネラルを
吸収しやすい形に変換できません。
ビタミンB12も吸収率が悪くなります。

ミネラル、ビタミンの吸収を良くするための対策としては

  • 酢の物など酸味のある物を食べて吸収率アップ!
  • 食べ合わせに注意する。
    例)マグネシウムは脂肪酸とくっつくと吸収が悪くなるので、
    脂肪の少ない食事と一緒に摂るか、カルシウムマグネシウムの
    バランスのよい
    ミネラル水でこまめに摂るようにする。
    ロスバッハーはCaMg比 2:1なのでおススメです)
    例)フィチン酸はカルシウムの吸収を妨げるので、カルシウム食材と
    フィチン酸の多い大豆などと一緒に食べるのは避ける。
    例)塩をヌチマースに変えマグネシウムの補給に努める。
  • 調理法に気をつけ、ビタミン、ミネラルの流出を防ぐ。
  • なるべく有機野菜などを購入し栄養分の多い皮も一緒に
    食べるようにする。

などが挙げられます。

 2、栄養素の無駄使いをしない。

昔の話ですが、中国赴任する人が大気汚染を非常に
気にしていて「
社宅に空気清浄機は付いているのか」
聞いてきました。

しかし、話を聞いているうちに、その人は喫煙者という事が
分かりました。喫煙する事で自ら肺を汚染している事には
気がつかないんですね。人間って不思議だなと思いました。

話が逸れましたが
喫煙など活性酸素を多く発生する習慣があると抗酸化に必要な
ビタミンACEをそれだけ多く消費します。

身体に悪い事をしながら、抗酸化サプリメントを何錠も飲むより
生活を改善し、栄養素の無駄遣いをやめるようにした方が
よほどお金の節約になるのでは?

他に栄養素の無駄使いになっている例と対策を挙げます。

  • 飲酒でビタミンB1、B12、葉酸を消費する
    →酒量を減らす
  • 糖質はビタミンB1を多く消費する
    →糖質量を減らすか、主食をビタミン
    B1を多く含む
    未精製穀物に変える。
  • 頭を使いすぎでビタミンB群を多く消費する
    意識的に頭を使うのを休む。
  • 腸内環境が悪いとビタミンB群が作られにくい
    →腸内環境を良くしておく。

生きている以上は酸化ストレスは避けられませんが、何の対策もせず
仕事や人間関係のストレスで大量の栄養素を使う状況が何年も続けば、
普通に食事をしているつもりでも、栄養素が不足する、と
いうことになりかねません

しかしながら、仕事や人間関係のストレスなど、避けきれない事が
多いのも実情ですよね。話題になっているマインドフルネスなどを
取り入れながらストレスを溜めないようにしましょう。

そして何よりも

現代人は生活改善と共に生き方改善が必要
かもしれませんね。

3、化学物質や有害重金属を排泄する。

社会毒に晒されている現代では排毒という考え方も
かなり大切です。

例えば水銀などが代謝を阻害しているようなケースでは
栄養素を
補っても不足する状態になるからです。

毒素は便、尿、汗などから排泄されるので、便通を良くし
水分を摂り汗ばむ運動を定期的に行うようにしましょう。

ちなみに私は口腔内にあったアマルガムの除去を行い
低温サウナに通い続け、便秘の解消にも努めた結果

何をやっても治らなかった肩こり、頭重感が大幅に
改善しました。

ただし、すぐに効果が出たわけではありません。2年ほど
かけて徐々に功を奏していった感じです。

4、消化器に負担をかけない食べ方をする。

●良く噛んで時間をかけて食べる
●どか食いをしない
●食事中は水を沢山飲まない(胃液が薄まって
しまうので)

などは消化酵素を分泌させ消化吸収を助ける
効果があります。

それ以外に、もう一つ大事なのは

食後15〜20分程度は
上体を少し高くして横に
なって休む事です。

昨今では、血糖値の上昇を防ぐため食直後に運動を勧める
傾向にありますが

食後は横になって休んだ方が肝臓への血流が多くなり、
代謝を
助けます。

肝臓はアミノ酸を代謝する重要な役目があります。
食後慌ただしく
運動し、消化吸収を妨げるよりも
少しでも横になって休んだ方が良いと思います。

運動は、30分~40分経ってから、行うといいのでは
ないでしょうか。

5、楽しく食べる。

堅苦しい雰囲気の中で食事をして食べた気がしなかった
な〜んていう経験は、ありませんか?

リラックスした雰囲気で食事を楽しく味わって食べる方が
副交感神経も活発に働き、消化機能の働きが良くなります。

楽しく食べることは、結構大切です。

サプリに頼る前に行うべき5つの事まとめ

1、ビタミン、ミネラルの吸収に気を配る。
2、栄養素の無駄遣いをしない。
3、化学物質、重金属を入れない、溜めない。
4、消化器に負担をかけない食べ方をする。
5、楽しく食事をする。

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