第89回 糖質は嗜好品と考える。40代からの糖質制限法

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今日は、前回の記事の続きです。
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糖質制限法の負の側面は蛋白質や脂質の割合の増加ではなく
加工品や塩分、リノール酸が過剰になる事だと私は考えています。

糖質制限法は「肉も魚も好きなだけ食べられる、我慢いらずの食事法」と
言われますが、肉や魚を薄味で食べようとしても、そんなに沢山は
食べられません。それで満足出来る人は、糖質制限による
悪影響は少ないように思います。

しかし、食事に快楽を求める人、ストレスを発散したくて
満腹になるまで食べたい人は、油や味の濃い食事を好みます。

そうすると、ベーコンや、ウインナーなどの加工品が増えますし、
トンカツや、から揚げなど揚げものも多くなります。

おやつ代わりに食べるチーズは塩分が多く、結果として
添加物と、塩分と、油が過剰の生活になってしまうのです。

何故こんな事が言いきれるのか?というと、恥ずかしながら
かつての私がそういう食べ方をしていたからです。
アレルギーを治す為の糖質制限だったのですが、かえってアレルギーが
ひどくなってしまったのです。今は、たまに唐揚げを食べるぐらいで
トンカツなどの衣の多い揚げ物は、まず食べなくなりました。
そしてご飯も少しだけ食べるようにしています。そのおかげか、
以前よりアレルギーは良くなりました。

 

 

ここで、糖質制限食とは対照的な玄米菜食を例に挙げて考えます。

玄米菜食が身体に良いのは、動物性脂肪を摂らない事よりも

お米の甘味により、少しの塩味でも満足感が得られる。
おかずが少ない分、リノール酸などの油が過剰にならない。
加工品が少なくて済むので添加物を減らせる。

・・・ということだと思います。

つまり薄味で、アレルギーの原因になる過剰な油を減らせる。
具沢山の味噌汁が加われば発酵大豆食品と食物繊維の恩恵も受けられる。

何よりもいいのは簡単な調理法で済み経済的なことなんですね。

食事は毎日の事ですから、続けらる、飽きない、コストが少なくて済むのが
結構重要なのです。

40代からは少しの玄米と良質のおかずで。

40代からの糖質は「摂らなくてはいけないもの」ではなく
嗜好品と考えていいかもしれません。

糖質を摂るなら、玄米か雑穀米を茶碗半分程度摂るか、一日一食は
普通量の米を食べて、他はおかずだけにするなど緩い糖質制限に
してみましょう。

何が正しいかは分からない。自分の体調を見て考えよう。

カロリー制限VS糖質制限VS玄米菜食、または一日一食主義に至るまで
食に関する意見は様々ですが、どれが正しいかなんて、現時点では
はっきり言って、分かりません。一定の食事を続けて人の健康状態を
調査する大規模な研究は、そう簡単に結果が出ないからです。

だから「絶対に糖質制限法」「絶対に玄米菜食」という考えに
こだわりすぎないほうがいいのではないでしょうか。

優先するべきは自分の体調と、継続出来るかどうか、です。

そして、食品表示を良く見ること、調味料に騙されず
新鮮で質のいい物を見分ける力を付けることだと思います。

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