第106回 食事療法が本当の効果を発揮する時。

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最近、糖質制限とよく似たダイエット法で
mec食が話題になっていると知りました。

mec食とは沖縄の病院の渡辺信幸医師が提唱されている方法です。
30回噛む事が基本で、炭水化物は控えて

肉(meat)、卵(egg)、チーズ(cheese)
を中心に栄養を摂ると言う考え方です。

非常食には蛋白質の食べ物も用意しよう。

これを知った時、最初は、ちょっと極端だな、と感じましたが、

渡辺先生の動画の中で、「非常食として準備するのは、
カップ麺やおむすびではなく、ポークの缶詰にしよう」
と言っているのを見て、なるほどな、と思いました。

3.11の震災時、避難生活をしている人に配られた食事は
おむすび、カップ麺、菓子パンなど炭水化物で占められ、
糖尿病患者さんの症状が悪化する原因となったのです。

この点については、厚生労働省から出された報告書
(※東日本大震災の対応状況(栄養・食生活支援))
でも反省として上がっていて、今後は炭水化物に偏らず
蛋白質やビタミンなど、バランスを考えた食事の配給が
必要だとされています。

糖質は即効のエネルギー源。急場をしのぐには、いいですが
長期に渡る避難所生活では、血糖値を上げてしまう炭水化物
中心の食事よりむしろ蛋白質の方が重要なんですね。

 

食事療法が本当の効果を発揮する時。

私は、糖質制限法もマクロビオティックも mec食についても否定しません。
ただ、実際にそれをやって誰でも同じ結果が得られる訳ではないんですよね。
各々、根拠はしっかりしているように見えるのに、一体何故なんでしょう?

私は最近玄米を食べていますが、実は15年前も玄米に
挑戦したことがあります。

その時は新谷弘美医師の胃相腸相の本に刺激を受け始めました。
でも、続きませんでした。全く美味しいと思えなかったのです。

ところが、今回は糖質制限をしていた反動でしょうか(笑)
玄米が食べたいなと思ったのです。そして土鍋も圧力鍋も買わず
手間もかけずに炊飯器で美味しく炊く方法を一生懸命に考えました。

その結果、高校生の娘にも「これならいける」と言ってもらえるような
美味しい玄米が炊けるようになりました。

残念ながら玄米を食べたら痩せて若返ったとか、そう言う事はありません。
むしろ食べ過ぎてしまい、まずいなと思っているぐらいです。

ここで言いたかったのは、個々でべストなタイミングがある、ということ。

タイミング本人のやる気と家族も含めた周囲の状況が調和した時
食事療法は120%の効果を発揮するのだろうと思います。

本心では気が進まず、家族も乗り気じゃないのに「身体に良いから」と
無理して進めても良い結果にならない可能性が高い、と言うことです。

食事で摂るのは栄養素だけじゃない。

食事はただ、栄養素を取っているだけではなく、
エネルギーを取っているんですよね。

栄養素が全てだったら、料理せずに、単品で食べたって同じです。
どうせ胃の中では混ざるんだし。

でも料理するのは何ででしょう。美味しくしたいからですよね。

農家の方が丹精込めて育ててくれた作物、美味しく食べる
為に、一生懸命に作る料理。だから、エネルギーを
もらえるんじじゃないでしょうか。

この間、ケンミンショーと言う番組で各県ごとに白いご飯のお供を
紹介していたのですが、タレントさんは、みんな「子供の頃の食卓には
いつもこれ(佃煮や漬物など)があった」と言っているわけです。

ちなみに私の小さい頃のご飯のお供はバター醤油でした(汗)
バター醤油で食べるご飯は美味しかったのですが栄養学的には×です。

でも、家族の中で、楽しく食べていれば、栄養学的には×な
食事でも、私の中では、きっと栄養になっていたのです。

最後に。

ちょっと説教じみた話になってしまいましたが
言いたかったのは、知識は必要だけれども情報に振り回されず、
その時のベストな食べ方でいいのでは、と言う事です。

これからも無理せず、続けられる方法を探していきましょう!

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