第64回 オーガニックだと食べ過ぎる?人間の持つ錯覚を自覚しよう!
こんなに運動しているのに、
そんなに食べていないのに、
何で体重が減らないんだ~~!と思っているあなた。
それは、食べた量以上の消費をしていないから。・・・
運動は疲れる割には消費が少なく、食べるのはあっと言う間です。
「頑張っているのに痩せないよ〜!」というときは、この体感覚の
ズレが原因になっていることがほとんどです。
体重増加で困っている人の食行動を見ると
○無意識に食べている物が多い。
○意識していたとしても、「そんなに食べてない」
という錯覚に陥っている。
この二つの傾向があるように思います。
今日は、人がどんな場面で錯覚を起こし食べてしまっているのか
考えてみました。
「食べていない錯覚」あるある
小分けにした食べ物
例えばスナック菓子は、小袋を買った方が食べ過ぎないのが
常識になっています。確かに1度に食べる量はセーブ出来ます。
しかし、人の気持に焦点を当てると小袋のお菓子の方が
「そんなに食べてない」という錯覚に陥りやすいのです。
大きいお菓子だと「カロリー多そうだな」と注意しますよね。
迂闊にも全部食べてしまえば「食べちゃった〜」という罪悪感
を感じる人も多いはずです。
ところが、小袋の場合は、見た目が小さいので
「食べていない」錯覚に 陥りやすいのです。
そうした錯覚に陥っているときは
「さっき小袋のお菓子だったから、ここでアイスを食べても大丈夫」
と、食べ過ぎ行動につながります。
大袋のお菓子を食べて罪悪感に駆られその後何も食べない
小袋のお菓子を食べ、その後に追加でアイスを食べる
両者とも総カロリーは変わりはなくダイエット効果は得られません。
お土産にもらう小さいお菓子や、デスクの袖に忍ばせている
お菓子も食べている感覚が薄くなりがちなので注意が必要です。
飲み物
市販の缶コーヒー には角砂糖6個分の糖分が入っています。
では、ここで問題です!!!
角砂糖を6個食べるのと、市販の缶コーヒーを飲むのでは
どちらの方が「食べてない錯覚」に陥るでしょうか。
市販の缶コーヒーですよね。
固形物に比べ液体は簡単に摂取出来るので、食べていない錯覚に陥りやすい。
カロリーは液体ではなく固形物から!を徹底させましょう。
オーガニックな食品
健康志向の人に多いのは
オーガニック食品なら食べ過ぎても良い、という錯覚です。
ケリー・マクゴニカル著「スタンフォードの自分を変える教室」
に、ファストフードで、「ハンバーガーだけ注文した人より、サラダも
注文した人の方が、結果的に食べ過ぎている」話が載っていました。
これは「健康ハロー効果」という心理で
「健康にいいものを食べている」意識が、かえって
「不健康な物もたまには食べていいだろう」とか
「食べ過ぎても大丈夫」、などの反動を起こしてしまうのです。
オーガニックだろうと野菜だろうと食べ過ぎれば一緒なのに
身体に良い食べ物なら万事良し、と錯覚して しまうのです。
これは、糖質制限や玄米菜食など、一定の物を食べる、食べない
食事法を選択している人にも共通する錯覚です。
糖質が少ない食事なら、沢山食べても大丈夫。
未精製穀物や果物はOK食品だから沢山食べても大丈夫!
こんな錯覚起こしていませんか??
………………
錯覚による食べ過ぎ、皆さんは思い当たる事はありましたか?
適正カロリーを超えたら胃からブザーが鳴るとか(笑い)
そんな仕組みが あればいいですが、こればっかりは仕方がありません。
錯覚に惑わされない為には
食事記録を付けて客観視する事と
食べたい時だけ美味しく食べる事が大事です。
-
前の記事
第62回 周囲にダイエット宣言するのは逆効果 2013.12.08
-
次の記事
第65回 ダイエットより大切なこと 2013.12.11