第86回 糖質に偏ると太るのは?

NO IMAGE
Pocket

関東では久々に雪が降り、子供が嬉しそうにはしゃいでいました。
ずっと雪のない土地にいたため、たまに見る雪景色は、いいな~と思います。

今回は糖質に偏った食事をすると肥満になる理由についてまとめました。

運河小樽

運動しても痩せないのは・?

一日一万歩以上、歩いていても、毎日、五キロ走っていても、
ジムで定期的に筋トレをしていても、痩せない人は意外に多いです。

痩せているように見えても、腹囲と血液検査の値でメタボリック
シンドロームと診断される人も少なからずいます。

運動を頑張っているのに痩せずに悩んでいる人の食事を聞くと、
ほとんどの人が糖質に偏った食事をしていました。具体的に言うと

・おむすびだけ、パンだけ、など炭水化物の単品食べをする。
・ラーメンとご飯など炭水化物の重ね食いをする。
・付き合いで、ビールや日本酒を中心にお酒を浴びるほど飲む。
・蛋白質のおかずよりも、ピザやお好み焼き、スパゲティが好き。
・味の濃いおかずで食べる白いご飯が、止められずおかわりをする。
・ブドウ糖果糖液糖や砂糖入りの飲み物を頻回に飲む。
・ご飯を抜いて、お菓子や果物を沢山食べる
・仕事中のおやつが多い(飴やチョコなど一口サイズの物を沢山食べる)
・ジャガイモなど、GI値が高くて糖質の多い野菜を好む。

などです。

 

肥満とは脂肪の蓄積によるものです。
そして、脂肪の蓄積にはインスリンの血中濃度が大きく関与しています。
インスリンは血糖値を下げる働きをする唯一のホルモンです。それ以外にも

・脂肪細胞内の中性脂肪の分解を抑える。
・血中の中性脂肪を分解し脂肪細胞内に蓄える。
・筋肉細胞内にブドウ糖を取り込み、余剰分は脂肪細胞に取り込ませる。

以上のような働きもしています。

脂肪の分解を妨げ、ブドウ糖を脂肪として取り込む・・とにかく
脂肪を溜めこむような働きをするのがインスリンの役目なんですね。

いつでもサバイバルな生活が出来るよう、私達を守ってくれているということです。

インスリン抵抗性がある人は、更に太りやすくなる悪循環に。

インスリンは分泌されているのに、効き目が悪くなっている状態を
インスリン抵抗性と言います。内臓脂肪が多いとこの状態になっている
可能性があります。

インスリンが出ているのに、血糖値がすぐに下がらない状態が続くと
身体がインスリンが足りていないと判断し、もっとインスリンを分泌します。

だから、そのような状態の人の血液を調べるとインスリンの量が
普通よりも多いのです。

インスリンは、脂肪を取り込み、脂肪の分解を妨げる、と
先ほど言いましたが、血液中のインスリンが多い人は、常に
脂肪を蓄える状態になっているという事なんですね。

肥満が肥満を呼ぶ、そんな悪循環を切る為には、内臓脂肪を
減らすしかありません。

40代からは、インスリン分泌が少なくて済む食べ方を。

代謝が下がり内臓脂肪の付きやすい40代からは、
インスリン分泌が少なくて済む食べ方 ≒血糖値が上がりにくい食べ方
は、必須だと思います。
(もちろん、運動すれば筋肉細胞に脂肪を取り込んでくれるので
運動も合わせて行うのも大切です。)

糖質制限に対する賛否両論はありますが、ご飯を抜くだけが
血糖値の上がりにくい食べ方じゃないですし、

本当に痩せたいならば、糖質の摂り方は真剣に考えた方がいいのです。

今日はこの辺で・・!