第174回 酒は百薬の長は本当か?痩せない人の7つの特徴-4

第174回 酒は百薬の長は本当か?痩せない人の7つの特徴-4
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食事を減らしても痩せない
炭水化物を抜いても痩せない
運動をしても痩せない
痩せても、すぐにリバウンドしてしまう

 そんな方に共通する生活習慣の特徴は

1、加工食品を多く食べる
2、糖質摂取の割合が多い(未精製穀物も含む)
3、野菜の摂取が少ない
4、お酒を飲む量が多い
5、乳製品を好む
6、果物を沢山摂る
7、カロリーを極端に抑えてしまう

以上の7つがあります。

1、の加工食品が多く食べる。 2、の糖質摂取の量が多い。

3、の野菜の摂取が少ない。 

に続いて今日は4、のお酒を飲む量が多い。・・・についてです。

 アルコールは百薬の長と言われる理由

アルコールは中枢神経に作用し、適量であれば気分が良くなり
不安感を減らす効果があります。

また、
善玉コレステロールの増加、
血小板凝集抑制(血液が固まりにくくなる)

などの作用があることから、全く飲酒しない人に比べ、
虚血性心疾患(心筋梗塞など)
による死亡が減少することが知られています。

※ただし、アルコールによる血小板凝集抑制効果は
飲酒1時間後には消失して4時間後にはかえって増加し、
リバウンド効果のあることが示されているそうです。

他にアルコールの利点として上げられるのは、ブドウ糖のインスリン分泌刺激作用を
強めることです。習慣的に小量を飲酒すると、
末梢組織のインスリン感受性を増加させるので2型糖尿病の
予防になるとも言われています。

参考サイト 厚生労働省eヘルスネット
http://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/alcohol/a-02-003.html

 

それでも「アルコールは身体に良い」とは言えない訳

このように長年の研究結果からアルコールの
利点は証明されているわけですが

私の個人的な意見としては
アルコールは適量なら飲んでもいい、と安易に言えないのです。

何故なら、アルコールで健康を害す人、肥満になってしまう人は
アルコールは百薬の長、という言葉を免罪符にする傾向があるからです。

近年では、糖質依存という言葉が流行り、砂糖など精製された
糖質は「マイルドドラック」などと言われます。

しかしアルコールは、マイルドドラックではなく

正真正銘の
「ドラック(依存性のある薬物)」です。

アルコールが原因で健康を害したり肥満になる人は
お酒に飲まれてしまっている人です。

少しでも飲めば楽しい気分になり、タガが外れます。
ちょっとのつもりが、抑制が利かない状態になりやすいのです。 

万が一、アルコール依存症になってしまったら、お酒は
今後、一滴も飲めません。

アルコールは、それぐらい深刻な健康被害を
もたらす危険もあるのです。

善玉コレステロールを上げ、血液をサラサラにするのは
糖質を控え、魚を増やせばいいわけで
わざわざアルコールを飲む必要はありません。

アルコールを飲まなくても楽しい気分には
なれますしね。

肥満や健康被害の原因がお酒にある、と自覚している人は
酒は百薬の長、という考え方は、今すぐ捨てましょう。

そして、好きなお酒を、今後もずっと飲み続けるには
どうしたらいいか、考えましょう。

 

お酒を飲む時の注意点

ここでは、お酒を飲む時の注意点をお伝えします。

❶運動後の飲酒はほどほどに

趣味のスポーツの後、仲間と飲むお酒はサイコー!と
思う人も多いのでは?

でも、お酒は浸透圧の関係から脱水を助長するので
水分の補給にはなりません。運動とお酒で脱水が進むと、血が固まりやすくなり、血栓の原因になります。

また、アルコールが成長ホルモンの分泌の低下させ
筋肉の修復を抑制してしまうとも言われています。

ダイエットのために、スポーツを始めても、
運動後にお酒を沢山飲んでしまっては、
効果がなくなってしまいます。

❷タンパク質、ビタミンB群の多いつまみを摂る

アルコールが分解するときはビタミンB3(ナイアシン)
を始めとするビタミンB群がたくさん使われます。

ビタミンB群は代謝のビタミンとも言われ、不足すると
エネルギーの産生がスムーズにいかなくなります。
肥満の原因にもなります。

お酒を飲む時は
タンパク質やビタミンB群の多いおつまみと一緒に飲みましょう。
カツオ、豚肉などがお勧めです。

参考サイト)オーソモレキュラー.jp 
https://www.orthomolecular.jp/nutrition/vitamin_b/

❸お水と交互に飲む。

お酒だけを次々に注文するのではなく、合間に必ず
お水を飲みましょう。この飲み方は飲み過ぎ防止に
かなり効果があります。

まとめ

ダイエットしたい人は
お酒は、身体に良いという考えはやめましょう。

そして、お酒と長く付き合えるよう工夫しよう。