第75回 リバウンドをしない方法(満足感が得られないのは?)
今日はリバウンドしない方法 第四弾 満足感を得る方法です。
今の日本では、食べ過ぎる人を「食べる事が唯一の楽しみになっている」
「食べる事をストレス発散にしている」と問題視する風潮があります。
しかし、私は食べる事が唯一の楽しみでも、普通の事だと思います。
フランスなどに代表される食文化の発達した国は、誰と一緒に
どんな食事を摂るかを大切にし、生活の中でも食事に重点を
おいているそうです。
一方、アメリカなどの効率化の進んだ国では、食事を単なる
「栄養」としか捉えていません。食事はファストフード的な
食べ物で済ませ、栄養バランスが悪いからとサプリを飲む。
仕事や趣味に重きを置くあまり、食べる事が疎かになり
満腹のはずなのに満足感につながらない、そんな生活に
なってしまっているのではないでしょうか。
従って、ダイエットでは、食事を制限するよりも、むしろ
「食事は人生の大きな楽しみの一つ」として捉えた方がよく
その方が真の満足感を味わう事が出来ると私は考えます。
さて、食事で満足感を得る方法ですが、奥が深いので、
何回かに分けてお伝えしたいと思います。
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満腹なのに満足感がなく食べ過ぎる原因は大きく分けて三つあります。
1、外的刺激によって引き起こされるもの
2、セロトニン、レプチン、の減少、グレリンの増加
3、ストレスなど心理的な要因によるもの
今日は、外的刺激によって引き起こされるものについてです。
1、外的刺激によって引き起こされるもの
満腹でもケーキを見ると食べたくなる、バイキングで沢山の
食事が並んでいると食べ過ぎる・・・など視覚や嗅覚を通じて
外からの刺激で引き起こされるものです。
過食傾向の人は、ドーパミンの過剰分泌により 外からの刺激に反応しやすくなっており、半面食物から得る快感が少なくなっている可能性があるそうです。
美味しい物を「もっと欲しい」と欲求する脳内経路を「報酬系」と呼び
ドーパミン(※)が関与していると言われています。
強烈な美味しさを毎日味わってしまうと、ますます報酬系が強化され
食べても食べても満足感が得られない結果となるのかもしれません。
※ドーパミン
中枢神経系の神経伝達物質で、運動調節、快の感情、意欲、学習などに関与している。
外的刺激による食べ過ぎを防ぐには。
①環境を整えることが一番の対策!
自宅にお菓子を常備しない、空腹のときに買いものに行かないなど。
誘惑を前に我慢するより、遠ざける方がストレスにならずに済みますよね。
②人工的に作られた「強烈に美味しさを感じる物」は常食しない。
特に砂糖、人工甘味料、高脂肪の食べ物など依存性のあるものは
毎日食べるのは、可能な限り避けましょう。
③濃い甘味と塩味の組み合わせに注意する
人間の味覚は、甘味、酸味、塩味、苦み、旨味の五種類があります。
特に、濃い甘味と塩味の組み合わせは、食欲を増進させる作用があり
食べ過ぎになる可能性があります。
薄味にすること、酸味のある食事とヨーグルトのデザートなど、
テイストを揃える工夫をすると食べ過ぎにならずに済むことも。
※余談ですが、皆さんはバイキング形式のパーティーに参加する機会もあると思います。
バイキングでも食べ過ぎを防ぐため「野菜から食べる」方法を提案している人もいます。
私もそれをやっていた事ありました。しか~し!!たとえ野菜から食べたところで、
食べたこともないような美味しそうな炭水化物系の料理やデザートがあれば、
食べたいと思うのは避けられず、結局食べ過ぎになります。
だから、一番食べたい物から先に食べてしまうというのも、早く満足する
方法かな、と最近考えなおしたところです^_^;
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