人は「自分を生きていないとき」に病気になる

人は「自分を生きていないとき」に病気になる
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コロナ禍のせいか、今年からずっと自律神経失調症のような症状に見舞われていました。その時に見つけた上咽頭擦過治療(EAT治療またはBスポット治療)を受けに耳鼻科に通院もしていました。治療経過はこちらを参考に・

私の上咽頭炎の状態は相変わらずですが、以前に比べると症状は良い方に底上げされました。何がよかったかといえば、睡眠の質がよくなったことと、ストレスの最大の原因が分かったことが大きかったと思っています。

人が病気になる原因には色々あります。不摂生による病気だったら生活習慣を立て直すことが大前提です。時には栄養療法も有効です。

でも、どんなに規則正しい生活をしていても、栄養をバッチリ取っていても、自分の人生を生きていないと人は病気になるのでは?と思いました。

そう考えるきっかけを作ってくれたのが、この本です。

7日間で自分で決められる人になる

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この本の著者「根本裕幸」さんのこと、私は全く存じ上げませんでした。私は今まで心理学やカウンセリング系の本は散々読んできたので「お腹が一杯」で、もうこの手の本は読まなくていいよ、と思っていたからです。

でも、ここのところストレスでいっぱいだったときに、本屋でたまたま根本さんの

「もう傷つきたくない」あなたが執着を手放して「幸せ」になる本

を手に取ったのがきっかけで、この本(7日間で自分で決められる人になる)を見つけました。で、読み進めてみたら、この20年間に読んだ本の中で3本の指に入るぐらい(大げさ?)心に刺さったのです。

ちなみに、この本には「自分の人生を生きないと病気になります」といった脅かしのような言葉は一言も書かれていません。自己啓発本によくあるような「覚悟」や「決意」を促すような書き方もされていません。

でも読んでいくうちに、なぜ自分は決められないのか、なぜ今まで自分の人生を生きてこなかったのか、がハッキリと分かってしまいました。腑に落ちる内容がたくさんあり過ぎて、もう昔の私には戻れないかも(笑)それぐらい衝撃を受けました(大げさ?)

他人軸で生きるとストレスがたまりやすい

人は社会の中でうまくやっていくために、他人の意見も尊重しようとします。たとえば、会社の方針に添って行動する、ランチで、相手の食べたいものに合わせようとする、やりたい事を家族に相談したら「今は子育てでお金がかかるから」と言われ「そうだよね。」と諦める・・

こんな風に、些細なことも大事なことも、組織や家族、相手に合わせる場面はたくさんあるでしょう。会社の方針が自分の価値観と合っている、お腹が空いているから何でも食べたい、自分でも子育てが優先と思っている・・なら、あまり問題は生じません。

でも、周りとうまくやっていくことを優先しすぎて、自分の感情を二の次にし続けていた人は、知らない間にストレスがたまっているかもしれません。重症になると、自分は本当はどうしたいのか、物事に対してどんな感情を抱いているのか、すら分からなくなります。

長年に渡って積み重なったストレスは、爆発させたり、解放してあげられればまだいいのです。しかし、閉じ込めてしまった場合。行き場を失ったストレスは自分で自分を攻撃する=体を傷める、のではないでしょうか。

自分で選択しているつもりの人生

この本は7日間をかけて「決められない原因」を探り、自分で決められるワークをする内容になっています。印象深かったのが、1日目の章の中で紹介されていたエリート東大生の話でした。

詳細な内容は本を読んでほしいのですが、わたしは1日目のワークを自分でもやってみました。そうしたら、50歳も過ぎて子育てを終えている私でも、親から受けていた影響がかなり根強いことに気付きました。

人は数ある選択肢の中から「自分で」決めた道を歩んできたと思っていますが、実は親に見せられたカードの中から選ぶ人が多いこと、親が全てになる子供時代は、どうしても親が喜ぶ選択をする傾向があるのだそうです。

自分で選択しているつもりだったのに、親の意向がめちゃくちゃ入っていた。その選択が自分の心にマッチしていれば問題ないのですが、そうでないときは違和感を感じながら人生を生きることになる。これって結構つらいことですよね。

心の中にモヤモヤを抱えている人は、親を喜ばせようと思って行ってきたこと、本当はやりたかったのに空気を読んで我慢していたこと、の棚卸しをしてみるといいかもしれないです。

感情をないがしろにしないこと

もう一つ、本を読んでいて刺さった言葉が「自分の感情をないがしろにしないこと」です。よく「あなたは恵まれているのだから幸せに思わないと」と言う方がいますが、恵まれていようが何だろうが「幸せではない」と感じているのなら、やっぱり幸せではないのだ、と。

日本人は和を大事にする文化なので、自分の感情を押し殺す傾向があります。なんか嫌だな、やりたくないな、と感じても、周りの空気を読んで感情にフタをしたり「そんな風に思ってはいけない」と感情をコントロールしようする。

でも、感情は溢れ出てしまうもの。だから溜めずに出した方が精神衛生上いいんですね。ただ、人前で感情を爆発させたら何かと問題です(笑)。この本にはそのための方策も書かれています。ちなみに、

「もう傷つきたくない」あなたが執着を手放して「幸せ」になる本

の方が、その方法について詳しく書かれています。私はこの本にもかなり救われましたので、後日感想を書く予定です。

逆に、自分がいいなと感じたもの、好きなものに対しては、直感にしたがって選ぶようにする。周りに何を言われても遠慮せず取りにいく。

こうやって自分の気持ちに正直に進んでいけば、小さなストレスが積み重なることが避けらるのではないか、と思いました。

慢性炎症の最大の原因はストレス?

慢性炎症を促すサイトカインの一つ、インターロイキン-6(IL-6)と呼ばれる物質は、ストレスを受けても分泌されるそうです。

最近の研究では、病気になった人の映像を毎日見続けるだけで、IL-6のレベルが上昇することも分かってきています。恐るべしストレス。一時的に上咽頭炎が治ったとしてもストレスを受け続けていれば炎症なんて永遠に収まりませんよね。

もちろん食生活や規則正しい生活はかなり大切ではあるんですが、ストレスをためないような生活も大切ではないかと思います。特に「食事に気を付けなくちゃ!」と頑張りすぎる人は、少しいい加減にするぐらいがちょうどいいかもしれません。

消えたいと思っている人へ

さいきん、芸能人の自死が続いています。もしあなたの周りで「消えたい、死にたい」と言ったり思ったりする人がいたら、あなたはどんな言葉をかけるでしょうか。

以前の私なら「生きたくても生きられない人もいる」「生かされていることに感謝して」「頑張って生きよう」「歯を食いしばって」とか、言っていたと思います。

でも、最近のわたしの考え方は180度変わりました。何を隠そう私もつい最近まで「消えたい」と思っていたからです。うつ病ではないですよ。ただ、いろいろと、いろいろと、いろいろなことが(笑)あったんです。

そのときは、わたしはもう生きていてもしょうがないんじゃないか、と考えていました。でも・・根本さんの本を読んで考えを改めました。

それは、いままで自分に合わない環境を選び続けて、バカみたいに心に傷を受けながら頑張ってきたことを、私自身が認めてあげられたからです。

消えたいと感じてしまう人は、どうしても自分が許せない、自分を認められない人、ではないかと思います。

でも自分なりに頑張ってきたことは、いいかげんどこかで認めてあげればいいのではないかな、と思いました。

たとえば、病気の自覚症状・・頭痛とか倦怠感など・・がありますが、それらは「主観」なので、他の人は体感することができません。それと同じく心のつらさも、本当の意味で他人には分からないんですよ。分かってあげられるのは「自分だけ」なんです。

だから周りの人が一人も分かってくれなくても「自分だけは知っている」「つらくて惨めなのに笑顔で頑張ってたの知っている」「自分だけは見放さないから」と思えるかどうか・・それってとっても大切なのではないか、と。

消えたいと思っている人は・・自分を認められるようになるまで、少し時間がかかるかもしれません。だから自分一人で抱え込まずに、まずは相手を慎重に選んで相談してみてください。また、とりあえず考えるのをやめて「寝る」のもお勧めです。

少し落ち着いたら・・・・自分の感情のまま、正直に生きることをしてみませんか?とはいっても、最初から大きな決断をするのは大変です。

とりあえず、頭で考えずに食べたいものを選ぶ。家族に合わせたご飯はやめる。安いから選ぶんじゃなくて「好きだから」選ぶ。そんなことから始めてみるのはいかがでしょうか。

何の慰めにもなっていないかも、ですが、嫌なことは減らして自分の好きなことをする時間を増やすことを意識するだけでも、何かが変わるかもしれません。