第61回 短期間のダイエットで減るのは脂肪ではなかった。
今日は短期間で体重を落とすダイエット法について簡単に検証します。
皆さんがダイエットを始めようとするときの大きな目的は、体重を減らす事ではなく、
脂肪を燃やす事ですよね?
短期間で〇キロ痩せる例がありますが、実際に脂肪は減っているのでしょうか?
1kgの脂肪を減らすには約7000Kcal分の消費が必要。
と言われています。
例えば四日で一キロの体重減少があったとします。
一キロ脂肪を減らすには一日に消費する総エネルギーが2000キロcalだとして絶食しても三日半かかる計算になりますね。通常はこのような生活は無理です。
だから四日で1キロの体重減少があったとすればその大半は水分なのです。
一月に落とす体重の目安は??
人間の身体にはホメオスターシスが備わっていて、極端な体重減少があると元に戻そうとする
働きをします。だからダイエットは体重の5%を上限にした方がいいと言われてます。
体重が60キロの人なら一月に3キロを目安にすると言うことですね。
ただ、一月に三キロ脂肪燃焼させる方法でダイエットするのは結構大変な努力が必要です。
三キロの脂肪を一月で減少させるためには、21000㎉分を消費する必要があります。
21000÷30日≒700㎉ つまり一日に今より700㎉分を食事か運動で消費するわけです。
朝から豪華な和定食(700㎉)、昼はカツカレー定食(1000㎉)、
間食はマックのポテト(Mサイズで500kCal)
夜は飲み屋でお酒を沢山のんで締めのラーメン(約1000㎉)
・・このように合計で3000㎉以上の食事を摂っていた人は運動と食事で700㎉分
減らす事も可能かもしれません。でも今の生活を大きく変えるのが
ストレスになる場合もありますよね?(ホントはマックポテトなどの
ジャンクな物と締めのラーメン止めればいいのですが)
だから厚生労働省が提唱しているのは一カ月に1キロ減です。
それだと一日に240キロcal分食事と運動で消費すればいい計算になるからです。
運動→30分のウオーキングで100キロcal
食事→ご飯を茶碗半分にして140キロcal
・・とこんな感じで毎日の生活の中で調整する、というのが一般的に保健指導で
行われている方法です。これでも難しいって??そうなんです。これを地道に行うのが
やってられな~いと言う人がほとんどなのです。
だから基礎代謝量を上げて寝ている間も痩せる身体に!などの夢のような方法を求めるのです。しかし本当に脂肪を減らしたいのであれば、基本だけは頭に入れておきましょう。
そうすればダイエット情報に振り回されることは少なくなりますから。
今日はこの辺で・・・
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