第162回 痩せたい女子は注意!その糖質制限ではリバウンドします。

第162回 痩せたい女子は注意!その糖質制限ではリバウンドします。
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先日、たまたま見た動画で、気になった事があったので
今日は糖質制限でリバウンドや体調不良にならないために、
というテーマで書いてみました。

痩せたい人が陥る糖質制限の罠

若い女性の痩せ願望をテーマにしたテレビ番組の動画を見ました。
今年の1月に放送されたもので、モデルさん達の
スリーサイズと食事を紹介していました。

まずは、170cmの身長で、体重が44kgの モデルさん。

彼女の食事は
朝:シリアル(低脂肪牛乳)と納豆
昼:ツナスパゲティとコンソメスープ
夜:春雨サラダ、スープ、野菜サラダ、豆腐

動物性のタンパク質は牛乳、ツナ、ハム少し。 総カロリーは1280kcal程度。
年齢、性別、体格から割り出した基礎代謝量と、
ほぼ同カロリーになっています。

もう一人のモデルさんのBMIは17程度。
仕事で 減量が必要な時の食事内容を紹介していました。

朝:なし
昼:豆乳、野菜スープ
夜:野菜と肉又は魚

これだと総カロリーは、1000kcalを下回るでしょう。
もちろん基礎代謝量も満たしていません。

最後のモデルさんのBMIは18。炭水化物が好きだとのこと。

朝:なし
昼:スパゲティ、サラダ
夜:生姜焼き定食

総カロリーは、1400kcal程度は摂れていそうですね。

この番組では何故か「極端な糖質制限」についても 言及していましたが、
完全に糖質を抜いているのは真ん中の女性だけです。

このモデルさん達の食事内容で問題なのは、 極端な糖質制限ではなく
摂取カロリーが低すぎる 動物性タンパク質が少ない ・・・事でしょう。

ダイエットや体重管理のための糖質制限をする時に、 陥りがちなのは、
上記のモデルさん達のように、

糖質オフ + 低カロリー + 動物性食品が少ない 食事にしてしまうことです。

このような食事を続けていると、リバウンドだけでなく 鉄欠乏性貧血や、
それに伴う様々な不定愁訴、ホルモン
バランスの異常などを起こしかねません。

リバウンドをしないための糖質制限

では、リバウンドせず、健康も害さない糖質制限は
どのようにすればいいのでしょうか。

1、 適正カロリーはしっかり摂る事。

元々、カロリーを摂りすぎていた人以外は 糖質を抜いた分、
タンパク質や脂質でしっかり 補充しましょう。

肉、魚に含まれる動物性の油も積極的に摂りましょう。
ただし、衣がついていなくても揚げ物(唐揚げなど)は

終末糖化産物が多くなる他、酸化油を摂る事にもつながるので、
食べ過ぎるのはお勧めしません。

調味料としての油は
亜麻仁油やエゴマ油などをサラダにかける、炒め物に
ラードを使うなどの形で摂った方がいいと思います。

いずれにしてもタンパク質は 身体の構成要素(内臓、脳)で、
血液、ホルモンなど、生命を維持する為に 必要不可欠な物です。

せっかくのタンパク質が エネルギーとして 使われないように 
本来の役目を果たせるようにしましょう。

不足すると、その分は、筋肉のタンパク質から 補うことになります。

また、代謝を出来る限り落として、省エネ体質にも なるでしょう。
ますますリバウンドをしやすい 身体になってしまいますね。

2、 動物性タンパク質をしっかり摂る事。

女性は肉を嫌い、豆腐などの植物性蛋白質中心にする人が多いです。
しかし、植物性蛋白質だけでは、必要な アミノ酸は不足します。

吸収が良く身体に負担の少ないヘム鉄も不足します。
その状態が長く続くと、先に述べたような理由で 倦怠感、肩こり、
憂鬱な気分など体調不良の原因となります。

3、 筋肉を付けること。

基礎代謝は体重に比例して減少します。また筋肉の 少ない人は、
低血糖に陥りやすく、余計に糖質を 欲してしまうことになります。
リバウンドを抑えるためには、筋肉を付けることが大切です。

4、 長く続けるつもりで、行うこと。

期間限定で糖質をゼロにした。目標が達成した。
さあ、3食共、ご飯を山盛り食べる生活に戻すぞ〜〜

・・と思っていたあなた。
残念ながら、それではリバウンド すること間違いありません。
血糖値の急上昇を抑える食生活は老いも若きも必要です。

ダイエットが成功すれば糖質制限は終わりにしてよい、 ・・と
いうわけではないと私は思います。

糖化で血管を傷付け、酸化コレステロールで
動脈硬化を 起こさないためにも、

食べ方の順番に注意し、白米、小麦、砂糖 (黒砂糖や蜂蜜も)
は極力控えるようにしましょう。

そのために、「これなら、長く続けられそうだわ」という
自分なりの方法で、徐々にダイエットするのがベストです。