第211回 加工食品で栄養失調に・・?

だいぶ前の事で、題名は忘れてしまったのですが
「コンビニで健康になるための食品の選び方」という内容の
本を見かけました。

例えば、昼食をコンビニで選ぶ際に
おむすび単品はNGで

○蒸し鶏と豆
○野菜サラダ
○カルシウム補給に牛乳

を選びましょう、といった具合です。

確かに見かけ上は栄養バランス取れますよね。
私も以前はそのようなアドバイスをしていました。

でも、それはあくまでも「見かけ上のバランス」

実際は思っている以上にビタミン・ミネラルが取れて
いないようです。

加工食品の普及で増える新型栄養失調

今から8年も前に出版された
小若順一・国光美佳・食品と暮らしの安全基金 著の
「食事でかかる新型栄養失調」

食事でかかる新型栄養失調

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この本には現代人が深刻なミネラル不足に陥っていて
その原因が加工食品の普及にあると書かれています。

この「食品と暮らしの安全
のすごいところは、市販の加工食品を購入し、ミネラル値の実測データを測っているところ。

現在も有料の冊子で様々な食品のデータを調べて公表しています。

食材に含まれる栄養素は調理による損失があります。
だから生の状態と焼いた後の栄養素の量は違うんですよね。

もちろん調理による栄養素の損失分は国で策定している
食品成分表でも、しっかり加味されています。

でもそれはあくまでも「家庭で作った場合」

加工食品のミネラル値を実際に測ったところ
目を疑うような乖離がある事が分かったのです。

以下 「食品と暮らしの安全」サイトより引用

●ミネラル実測データ⑮ 水煮ニンジン
カリウムがなくなっていた!


ニンジンをカットし、煮た後、水洗いを繰り返してからパックし、
「筑前煮」「味噌汁の具」「きんぴら用」「豚汁の具」などと
販売される水煮食品から、
ニンジンだけを取り出して検査すると、100g中、カリウムが2㎎でした。
皮つき生ニンジンには280㎎含まれるので、ゼロに等しい値です。

カリウム不足で様々な症状が起きます。
脱力感、疲労、食欲不振、便秘、味覚低下、吐き気、筋肉痛、筋力低下、乾燥肌など。

神経機能も低下して、不安感、イライラ、睡眠障害、
無関心、意識障害、意識混濁、非合理的行動などの症状も。

さらに、心臓にも障害が起きて、不整脈が出るようになります。
カリウムの血中濃度はほぼ一定ですが、
少し下がると、心臓が止まって死にます。

水煮食品で、命を縮めた国民が、少なくなさそうです。

 

食品成分表によると「皮むきの茹でた人参」のカリウム量は
240mg(100g中)と記載されているんですよ。

でも、実測値は2mg(100g中)!しかなかったとは、驚きですよね。

どうして、こんなに乖離があるのか。と言えば
加工食品は家庭とは違い調理の工程が多いからです。

先ほどの人参で言えば、「カット」「煮る」「水洗い」を
繰り返す中でどんどん栄養素が失われてしまうんですね。

もちろん人参などの野菜だけではありません。

お肉のお惣菜の場合も同様です。

例えば、コンビニなど大量の加工品を作る工場では
生の肉を使う事はほぼなくて、冷凍肉を使います。

解凍の際に出るドリップ(肉汁)をそのままにして
おくと調理しずらいだけでなく、食中毒の原因にも
なるため、綺麗に洗い流すのだそうです。

しかし、そのドリップにこそ、ミネラル成分が豊富に含まれています。

家庭でも冷凍肉を解凍するときは、冷凍庫でゆっくり解凍しますよね

あれは
旨味成分も含めた栄養成分を逃さない意味もあるんですよね。

このような理由から加工食品ばかり食べ続けると知らぬ間にビタミン
ミネラル不足に陥ってしまうのです。

実はラーメンの汁は優秀だった?

本を読み進めていて意外だったのは
ラーメン店のラーメンの汁のミネラル値は満点に近かった、ということ。

ちゃんとしたラーメン店は
鶏ガラ、豚骨、煮干しなどで出汁を取るからなのでしょう。

昨年あたりからニューヨークで流行している

「ボーン・ブロススープ」そのものじゃないですか。

私は、かつて高血圧など生活習慣病を持つ患者さんに
「どうしてもラーメンを食べたい時は汁は残すように」
といったアドバイスをしてきました。

実際、そのような指導をするように教育を受けてきましたし
昔の医療従事者は同様の考えだったはずです。

ラーメンの汁は塩分量が多く油がギトギトだから、といった
理由からです。

でも、糖質過多、グルテンフリーの重要性が叫ばれる昨今では

「ラーメン屋に行ったら卵とチャーシューを山盛りに
麺を残して汁を飲みほそう」と言った方がいいかも?
と思ってしまいます。

もちろん、ラーメンを食べに行く人に向かって
そんなアドバイスは邪道なので((笑))

どうしてもラーメンを食べたかったらスープまで
飲み干しましょう!と言いますけど。

新型栄養失調にならないためには

最後に新型栄養失調にならないための対策です。

1、なるべく家庭で調理をする。

焼いた肉、ざく切りのキャベツ、ミニトマト、納豆
アゴだしのパック出汁と豆腐、ワカメで作った味噌汁

こんな料理なら手間もかからず栄養の損失は少なくて済みます。
キッチンばさみを使えば、まな板さえ不要の手抜き料理です。

夕食だけは家庭で調理など、1日1回は作るといいですね。

2、栄養価の高い加工食品を利用する。

例えば、先ほどのボーン・ブロススープは、骨や骨に付いた身から
ミネラルやアミノ酸成分が溶け出すので栄養価が高いとされています。

鶏ガらや野菜を入れて煮るだけなので家庭でも簡単にできますが
それをするのも面倒!という私みたいな方は
冷凍の鶏ガラ出汁が売っています。

私の加入している生活クラブでは秋川牧園の鶏ガラ出汁スープ(冷凍)も
扱っています。秋川牧園は餌までこだわった家畜の飼育をしているので
ここの鶏を使った出汁なら安心です。

楽天などでも同じ物が販売されていますが、生活クラブなどの
自然宅配業者から購入した方が安く買える場合があるようです。

安心食材お届け生活クラブ

またトマトジュースは生のトマトを食べるよりリコピンは豊富で
意外に栄養価は高いと言われています。

3、厨房で食材から調理している定食屋を選ぶ

ファミリーレストランなど大手のレストランは、工場で調理した物を厨房で温めるだけの所が多いです。

しかし食材から調理して提供しているお店も
あります。

外食するなら、そのようなところを選ぶといいですね。

大戸屋はチェーン店にも関わらず、厨房で食材から調理していることで
知られています。

食品と暮らしの安全の調査でも、大戸屋のミネラル実測値はかなり
いい線いっているのだそうですよ。

やはり、その場で作った物を食べるのが一番いいんですね。

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