セロトニンは窓越しの光でも分泌される

睡眠ホルモンの「メラトニン」は、起床後13~15時間経過してから分泌されるようになっています。起床時は朝の光を浴びることが何より大切です。目から入った光刺激によって(血中のトリプトファンを材料に)セロトニンが生成され、セロトニンが最終的にメラトニンに変わるからです。
昼まで寝ていた、或いは起床はしたけれど暗い部屋でずっと過ごしていた・・では、メラトニンの分泌が遅れてしまうのです。そうするとその日の夜はなかなか眠りにつけません。
・・そうは言ってもお休みの日は寝ていたいですよね。できるだけ楽をしたい私は、どうしたら布団から離れずに光刺激を受けてセロトニンが分泌されるようになるのか・・と考えてみました。
セロトニンは2500ルクス以上の光刺激で生成
セロトニンの生成には最低でも2500~3000ルクス以上の光刺激が必要だそうです。
◇光の強さと場所
一般のオフィス照明 1000ルクス
東や南の窓際(晴天) 2500ルクス
日中の雨の屋外 5000ルクス
日中曇天の屋外 10000ルクス
日の光を浴びている時間は長ければ長いほど良く、うつ病患者さんの光刺激療法では1万ルクスの光を1時間程度浴びると効果が得られるそうです。
参考)ナショナルジオグラフィック 睡眠の都市伝説を斬る 第15回光は「いつ浴びるか」より「浴びた量」 冬季うつのメカニズム
窓際にベッド配置しカーテンを開ける
雨の日でも屋外に出れば5000ルクスもあるのはすごいですね。やはり横着せず散歩や洗濯干しなどで屋外に出るのは健康のためにも大切です。
でも、どうしてもベッドから出たくない!と言う方は、ベッドや布団の位置を窓際に配置し朝になったらカーテンを開け、布団に入ったまま窓越しに光を見るのはいかがでしょうか。最低限の2500ルクスの光刺激は受けられそうです。屋外に出るよりは効果が少なくなりますが、何もしないよりマシです。
また「目を閉じた状態」でも、光を感知するそうです。日光が入りやすい所で寝ていれば、眠ったまま光刺激を受けられる‥可能性もありますね。そんなに寝ていたいの?と突っ込まれそうですが。
光目覚ましグッズの活用も
また、最近では光刺激による目覚ましも販売されています。防犯上、遮光カーテンや雨戸にしたい方、窓際でも部屋のなかが暗い方は利用するといいかもしれません。
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