第193回 1日5食は食べる時間帯が大事
1日5食ダイエット法が流行しているようです。
反対に、1日2食ダイエットを推奨している人もいます。
どちらがダイエット効果が高いのでしょうか。
結論から言うと、5食でも2食でも食事内容に注意し
総カロリーも適正であれば、効果に差はないようです。
重要なのは個々のライフスタイルに合わせて食べる事。
特に消化管の機能を生かし消化、吸収、排泄が
スムーズに行われるように工夫しましょう。
1日5食が向いている人は?
1日5食のメリットは、
1、消化力の弱い人でも効率的に栄養素を吸収できる。
胃腸の働きが弱い人は1度に多く食べると消化不良を起こし
肝臓や腸に負担をかけますが、少量ずつの摂取ではそれを
防ぐことができます。
2、血糖値が安定する。
筋肉の少ない女性、糖新生の力が弱い人は空腹状態が続くと
低血糖になりやすく、甘い物を食べたくなる原因になります。
間食で低血糖を防ぎ、昼食や夕食後の血糖の急上昇も
抑えられます。それにより、肥満ホルモンである
インスリンの分泌を減らすことができます。
3、食事による熱産生でエネルギーを消費する。
食べる回数が増えれば、食べ物を噛んだり、消化吸収する過程で
体熱が産み出される回数も増えエネルギーが多く消費されます。
4、空腹感が少なくなるので食べ過ぎを防ぐことができる。
・・・以上が挙げられるでしょうか。注意点としては
◇間食はGI値が低い物を選ぶ(ナッツやカカオの割合の多いチョコなど)
◇総カロリーが多くならないように注意する。
・・・ことは、大前提です。見落としてはいけないのは
食事をする時間帯です。
1日5食では最後に食事をする時間帯が重要
1日5食では、
◇食事の時間はなるべく等間隔にする。
◇夕食は早めに済ませる。
・・・事が大切です。
消化管は胃が空になると定期的に強収縮を起こし食物残渣を
大腸~肛門側へ押し出す運動をします。
空腹時間が長い夜間は強収縮の力が強く働きます。それが
朝の排泄につながるとされています。
夜ご飯が遅いのに、朝も食べてしまうと、消化管内の掃除の
機能が十分に働くことができません。
だから5食にする場合は
午前7時の朝食
午後7時の夕食
が理想。12時間程度の空腹の時間を取りましょう。
夜遅い時間しか食事ができない人は2食でOK
そうは言っても、残業の多い人や宴会があった日などは
空腹の時間が十分に取れませんね。
その場合は、朝を抜いて空腹の時間を作るしかありません。
でも、5食より、カロリーコントロールはしやすく
手間がかかりません。だから、2食の方が向いている人
もいると思います。
ただし、
昼食でのドカ食い、早食い、ご飯から先に
食べるのは、血糖値の急上昇を招くのでNG
夜遅い食事をするときは、
代謝が落ちている時間帯で太りやすいので
高糖質、高脂肪の食べ物は控えめにすること。
血糖値を上げず、消化に負担のかからない
低脂肪で高たんぱくの料理がお勧めです。
ささみ、白身の魚、豆腐、エビ、タコはgood
お肉でも、茹でて油を落とせばokです。
まとめ
◇1日5食は
間食は低GIの物を食べ、総カロリーを摂りすぎないように
すること。夜は早い時間に食事を済ませること。
◇1日2食は
昼食のドカ食い注意。食べる順番を厳守し時間をかけて食べる。
夕食が遅くなる時は、低脂肪、高たんぱくの食事をする。
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