第191回 心の問題は心だけで解決しようとしない。

第191回 心の問題は心だけで解決しようとしない。
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今日は、心の問題と栄養について。
 

薬物療法と心理療法の限界

 
昔の話になりますが、私は新人で配属された科が
精神療育棟という心の問題を抱えるお子さんが
入院する病棟だったことや

自分も過去に不眠で薬が手放せなかった時期が
あったことから(過去の記事を参照
 
心の問題については興味がありました。
 
過去には、雅子妃の主治医 大野裕監修の
認知行動療法携帯版を自分でやってみて、
紹介もしていました。
 
確かに、心の問題で悩んでいる人は

何でも悪い方に捉えるetc考え方の癖で
自分を苦しめている側面はあります。

 
でも、心理療法だけでは(薬物療法は害になることも)
なかなか回復しない、というのが私の実感です。
 
理由は単純で、精神のバランスを整える
栄養素が慢性的に不足していたら
良くなりようがないからです。

例えば、ビタミンB群は糖質、たんぱく質
脂質を、エネルギーとして使う際に必ず
必要になるのですが

不足した状態が続くと脳に十分なエネルギーが
補給されないだけでなく、神経伝達物質を作る
代謝が阻まれて、うつや不眠の症状を起こす
ことがあります。

参考サイト(オーソモレキュラー.jp

マグネシウムは加工食品の増加やストレスで
現代では不足しがちなミネラルですが

そのマグネシウムの慢性的な不足で、パニック障害
などの症状を引き起こすこともあります。

参考サイト(ジュンデンタルクリニック

 
そこで、糖質を控え、
たんぱく質、ビタミン、ミネラルを多く
摂ったとしても、

消化力が弱く腸の状態が悪ければ
体の隅々まで(栄養が)回らないので

一向に改善しないな~、という結果に
なることもあります。
 
 
 
・・・このように長期に渡り栄養のバランスが
偏った結果、身体が不調になっているケースは
多く、それにも関わらず

心理療法だけで、物事を前向きに捉えようと
するのは、どうしても無理があるのです。

 

心の問題を心で解決しようとしない。

私が以前、不眠で悩んでいた時期は、
体調が絶不調なことが多かった。そういう時には
たいていネガティブな考えしか浮かばないのです。

でも、体調が改善すると憑き物が落ちたかの如く
前向きに考えられることに気付いてから

心の問題を心だけで解決しようとしないほうが
いいのでは?と思うようになりました。

心の問題で悩みやすい人は、真面目で
自分を責める傾向があります。そのような
人ほど

自分の物事の捉え方、考え方を変えなくては・・
と必死になり、深みにはまってしまいやすい
・・そんな気がしたからです。

もちろん、カウンセリングで話をするだけで
自分では気づくことができない解決の糸口が
見えることはあるでしょう。

自分一人で考え込むより外に向かう(誰かに
聞いてもらう)方が良いですしね。

だから、心理療法やカウンセリングをすることは
賛成です。(私も助けられたことがありました。)

でも、それと同時に、自分の体を整えるように
すると、もっと楽になるのにな~と、思います。