マスク着用は個人の自由・・なの？

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コロナの第８波を迎えました。インフルエンザも流行し始めているようです。そんな中、マスクをせずに飛行機に乗ろうとした乗客の事件の判決がネットニュースに乗っていました。

お互いのマスク着用で感染が防げる

マスク着用に関しては、以前から「個人の自由だ」とする意見があります。「マスクは感染を防げない」「マスクの中で雑菌が繁殖し、酸素も十分に取り込めず免疫力が下がる」「顔の半分が見えず特に子供のコミュニケーションに支障が出る」などの考えからのようです。

私もマスクはできる限り外すようにしています。屋外ではもちろん、ショッピングモールの空いている時間帯、一人で入る飲食店でもマスクを外していることがあります。

でも、他人と会話するとき、人と距離を取れない時、公共の乗り物に乗る時・・などはマスクはします。

マスクでは完全にコロナは防げませんが、お互いのマスクで7割は感染を抑えることができるという見解もあるからです。

マスクをするのは自分のためだけではない

確かにマスクをするのは個人の自由です。でも、公衆衛生の観点からすると、「他人に感染させない配慮あって」の自由ではないでしょうか。

極端な例ですが、

致死率80％以上の強毒感染症患者が「隔離室から出る権利も認めろ！」と言ったら、「そうだそうだ！隔離室から出るのも個人の権利だ！」となりませんよね？

近年、タバコの煙によって周囲の人々にも肺がんなどのリスクになることが分かっています。そういった視点からみれば、喫煙者以外は、タバコの煙を避ける権利はありますよね？空気はみんなの物です。

冒頭で上げた航空機マスク事件の被告人は、スタッフに対してノーマスクのまま至近距離まで近づき、持論を述べたそうです。飛沫飛びまくりです。この人がコロナだったら、スタッフは感染していたでしょう。コロナは症状が出る前から感染させるリスクがあります。だからこその全員マスクだったわけです。

マスク不要論者への違和感の正体は？

繰り返しますが、私はマスクは他人に感染させる危険がなければ付けなくていい、と思っています。マスクなんて、できるだけ外した方がいいです。

幼稚園児などにマスクを強制するのも子供の成長という視点から考えると、疑問です。マスクができない人（呼吸器疾患や認知機能が低下している人、マスクでアレルギーが出る人）もしない方がいいと思います。

「でも、全員マスクじゃなければ、感染防止の意味がないですよね？」と思った方。そうです。私の今までの理論は破綻しています。突き詰めて考えると、私が「マスクしない自由を叫ぶ人」に感じる違和感の正体が見えてきました。

「マスク着用は個人の自由だ」「マスクはしないでいい！」と主張し、無理やり公共の交通機関に乗り込もうとする人に対して、私が感じるのは・・・

「自分の主張を通そうとするあまり相手のことを考えない人」のように思えてしまうから・・なんですよね。

公共の乗り物やお店などは、いろいろな人が利用します。病院に通院している人、手術を控えている人、妊婦、介護の家族を抱えている人など、コロナだけでなく感染症は避けたい人も利用しています。

だから「他人に感染させないために」マスクをするんだと私は理解していました。

マスクしない自由を主張する人たちは、その辺に関しては、どう考えているのか。そこが私には見えてきません。

ちなみに、現在のコロナは発熱や倦怠感なく「鼻水」「咳」「咽頭痛」だけのこともあるそうです。自分はコロナだとは思わずコロナの検査もせず、マスクもしなかったら・・感染させますよね他人に。

もし、ノーマスク派の方々が、症状があった場合には「もしかしたらコロナかも・・」と疑い、その時だけマスクをするというのなら、まだ私も納得できるのですが。

マスクは他者への配慮をしつつ個人の自由で

いろいろと書きましたが、いわゆる同調圧力によって一律にマスク着用を！という論調は確かにおかしいです。だからと言って、個人の自由だから付けなくて良いとはならない。「マスクは自分のためだけにするのではない」といった視点を持った上での「マスク着用の自由」なら、ノーマスク派の方々に対する異論は全くありません。