第223回 アルツハイマー病とリコード法

今日はアルツハイマー病の治療と予防についてです。

私事ですが、今年になってから離れて住む両親の介護問題に直面しています。
両親共に認知機能の衰えが見え始め、早く何とかしなければと調べている間に
目に留まったのが、この本です。

アルツハイマー病 真実と終焉 “認知症1150万人”時代の革命的治療プログラム

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超高齢化社会に突入している現在、介護の問題も深刻化していますよね。
特にお年寄りが認知症になると本人も介護者も相当な負担を強いられます。

中でもアルツハイマー病になる方は認知症の中で最も割合が高くなんと
半数以上(4~6割)を占めるそうです。しかし、いまだに
効果的な治療法が確立されていません。

そんな中でこの本の著者は
◆アルツハイマー病は予防できる
◆アルツハイマー病に付随して起こる認知機能の低下は多くの場合回復できる

・・・と断言しています。

どうやってアルツハイマー病の予防、および回復が出来るのか?

それは著者が導き出した「リコード法」という治療手順によって、です。

治療と言っても、通常の薬剤投与とは違います。

 

アルツハイマー病の原因(仮説)とされるアミロイドβ(たんぱく質の一種)。

このアミロイドβが脳に蓄積する原因を探り、
各々に適した栄養療法、運動療法
必要に応じて感染症の治療や毒物(重金属)のキレート治療

・・・などを行いながら
失われた認知機能の改善をしていくものです。

本の中で印象的だったのは、著者が
「アミロイドβの蓄積は生体の防衛反応」
と解釈しているところ。

(私の理解が正しければ)

アミロイドβは様々な生活習慣(慢性炎症を促す食事や睡眠不足など)から
脳を守る目的で何年もかけて蓄積、病気やストレスなど何かのきっかけにより
カスケード式に神経細胞が失われて、アルツハイマー病を発症するのだそうです。

つまり早期に個々に合った生活改善とサプリメントの有効活用を
行えば回復する可能性は十分にあるということです。

リコード法を実践するにあたっての障壁

この方法については、今後意義を唱える方も出てくるとは思いますが
私は著者のデール・ブレデセン博士の考えには賛同します。

すでにアメリカをはじめとした海外では

アルツハイマーの遺伝子を持つ800人前後の方々が
SNS上でつながりを持ち、リコード法を実践。

99%の方が効果を実感しているそうです。

ただし日本では実践するにあたって障壁もあると思いました。

それは

1、現在日本でこの治療法を理解し受け入れてくれる医療機関は極端に少ない

2、検査費用や治療費が高い

3、病識のない当人や家族の協力が得られるかどうか。

この3点です。

1、リコード法を受け入れてくれる医療機関が少ない

今は総合病院だったらどこにでも認知症外来はあると思います。
でも受診したとしても認知機能一連の検査を行い投薬治療をされるだけだと
思われます。

現在のところ、リコード法実践医は
白澤卓二先生と今野 裕之先生だけのようです。もう少し増えて
くれるといいですね。

お茶の水健康長寿クリニック

ブレインケアクリニック

2、検査費用や治療費が高い。

本の中でリコード法を実践するにあたり一番大事なことは

何かいけないのかを特定する事。むやみに治療しない」と書かれています。
最初に徹底的に検査をすることが重要とのことです。

アルツハイマー病の原因は一つではなく、様々な要因が複雑に絡み合って
いるからで、毒物(水銀などの重金属やカビ毒など)や歯周病菌も原因となる
場合があるそうです。

従って血液検査など1部健康保険で出来るものもありますが、多くの検査は
自費になると思われ、原因を特定する検査だけで結構な費用がかかります。

検査だけでなく治療費も自費になる事が多いです。

私は30年以上 歯の詰め物にアマルガム(水銀)があって
一作年、自費で除去をしたところです。(アルツハイマーの
予防として行ったわけではなく体調が悪かったからです)

本数が多かったため除去だけで数十万かかりました。
(普通の歯医者で安易に除去したら危険ですよ)

その後は体感としては体調がだいぶ良くなりましたが
まだ、体内に水銀が蓄積しているようなので
本当はキレート治療(重金属を体外に排泄する)も
したいと考えています。

ただキレート治療にもいろいろな方法があり、
医師の考えによって選択する方法が違います。

そしてどの方法も決して安価ではありません。

しかもワンクールでキレート治療が終了になるとは
限らないので、そこでも 躊躇してしまいます。

他にリコード法ではサプリメントも使われるようですが
種類を見ると日本の薬局で買えるサプリメントは少ないです。

個人輸入であれば買える物もありますが、不安のある場合は
病院で購入することになります。そこでも費用が多く発生します。

3、病識のない本人や家族の協力が得られるかどうか。

リコード法では、食事にも注意を払う必要がありますが
健康意識が高く意欲がある人ならすぐに実践できる内容です。

しかし、すでに認知機能が衰えていたり必要性を感じない本人に
やってもらおうとすると猛烈な反発に合うでしょう。

人生の後半になって慣れ親しんできた食事内容を変えるのは
相当な動機がないと難しいからです。そして薬と違い、すぐに
効果が実感できるわけではありません。

そのためせっかくリコード法で認知機能が改善すると知っても
それを勧める介護者と本人との間に軋轢が起こりやすいと
思います。

恥ずかしながら私の実家の両親も食事や運動に関しての意識が薄く
家には常に菓子パンやスナック菓子が積み上げられています。

何度注意しても分かってもらえないので、先日は私が持っている
簡易血糖測定器で母の食後血糖値を測りました。

案の定198もあり高血糖になっていることが分かりました。

母はショックだったようですが「健診では血糖値が高いなんて言われないよ」と

納得がいかないようでした。

私からは「健診では分からない隠れ糖尿病がある」
「そういう人は認知症になりやすい」事などを話しました。

白米や白パンが大好きな母に全てをやめるように言っても
受け入れて貰えないと思い、「食べる順番に気を付ける」
「菓子パンや砂糖菓子スナック菓子は買わないように」
・・・と言いました。が、常に監視しているわけにもいかず、

結局は本人の意識次第なんですよね。

また癌治療中の父に、サプリメントの提案をしても「何の宗教だ?」
と飲もうとしません((笑))

私達(40~50代)世代ではサプリメントに抵抗がない人の方が多いですが
70~80代の方は医師に処方される薬以外は怪しいので飲まないと言う人が
ほとんどのではないでしょうか。リコード法ではサプリメントも活用する
ので、ここでも分かってもらうには時間がかかりそうです。

まとめ

1、リコード法はアルツハイマー病を回復、予防できる画期的な方法である。
2、現時点では実践医が少なく検査や治療費が高いのが難点。
3、当人に生活習慣の改善をしてもらうのも相当なストレスになる予感。
もし介護の負担を減らしたいのであれば、
親の生活ぶりを早いうちからチェックし

根気強くテコ入れをする方が良いと思います。

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