第160回 いちばん安上がりで健康的なダイエットは?

NO IMAGE
Pocket

売る為の商品に乗せられないで。

「40代も半ばを過ぎて、気付いたら体重が
10㎏も増えていた。」

「半袖、短パンになりたい夏。でも冬の間に
蓄積してしまった脂肪が・・」

ヤバい!どうにかしなければ・・・!と焦った
女性が1度は考えるのが

酵素ドリンクや、置き換えダイエット
など、単品で済ませられる方法です。

「簡単なのが駄目」と言っている訳ではないのです。

私が言いたいのは「何かを飲めば痩せる」という商法に乗ることは
◆楽に短期間で痩せたい、という心理につけ込まれていること。
◆その結果、高いお金を無駄にしている可能性があること。
◆リバウンドして前より痩せない結果を招く場合があること。

・ ・を分かって欲しいのです。意図的に乗るなら構わないのですが
痩せた姿を励みに、本気で乗っている人、意外に多いのでは?

タンパク質不足の女性は太る。

 

meat-709346_640

女性は肉・魚・卵などのタンパク質よりも
炭水化物や糖質を好む傾向があります。

考えられる理由としては

◆生殖器官を守るために、皮下脂肪を蓄える性質がある。
糖質を多く摂る事は皮下脂肪を増やす事に他ならないので
糖質摂取を好む。
◆月経前のイライラ感を血糖値を上げることで解消しようとする。
◆月経による慢性的な鉄不足で鎮静作用のある神経伝達物質が不足。
糖質摂取を加速する悪循環になっている。
◆慢性的なタンパク質不足で消化酵素が少なくなっており、食べやすい糖質に
偏ってしまう。

・ ・などが挙げられます。

「昼はサンドイッチしか食べていない。」
「夜はカロリーの少ない、おむすびだけにしている」

という人に限って肥満に悩んでいる例は非常に多いのです。

コレステロールは女性の味方

日本ではご飯中心の低カロリー食がヘルシーとされますが
私は、中年以降の女性こそ、糖質制限食、つまり

タンパク質と食物繊維中心の食事をする事をお勧めします。

閉経後は男性と同じ条件になり、女性のメタボリックのリスクが
高くなるからです。

糖質制限でコレステロールが高くなる事を気にする方がいますが
糖質制限食は中性脂肪を減らし善玉(HDL)コレステロールを増やします。
また、抗酸化物質で女性の肌を綺麗にするビタミンEはコレステロールに
乗って全身に運ばれます。

コレステロールは悪玉(LDL)と善玉(HDL)の比さえ、良好であれば
(※L/H比は2以下が理想)

少し高くても問題はなく、逆に低い方が病気の発症リスクが高くなるのです。

お金のかけどころを考えよう!

・ ・で、今日の本題ですが、

酵素ドリンクや1食置き換えの○○を飲むお金があるのだったら
質の良いタンパク質食材を選んで、しっかり食べましょう。

1食置き換えダイエットは、プロテインにビタミンなどの栄養素が
入っていてバランスがよい事を売りにしていますが

美味しくするためにブドウ糖や人工甘味料などを添加しているものが
ほとんどです。時間のないときに、食事代わりに利用するのは
構いませんが、痩せるために毎日、置き換えするのは勧めません。

それだったら、納豆、ゆで卵、豆乳などでタンパク質補給を
した方が、断然安上がりで、健康的です。

他の食品選びの注意事項としては、

◆畜産品・・成長ホルモン、抗菌剤の餌で飼育している物は避ける。
◆魚・・・・マグロなどの大魚、干物は避ける。
◆加工品・・リン酸塩、亜硝酸塩など添加物の多い物は避ける。
◆乳製品・・牛乳はホルモンカクテルとも呼ばれ、がん細胞を増殖させる危険が
あります。特にアメリカ産の乳製品は、その作用が強い物があるので要注意。
神経質になりすぎるのは良くありませんが、現時点では、なるべく控えたほうが良いと、私は考えています。

まとめ 一番安上がりで健康的なダイエッとは?

1、 単品ダイエットは時間とお金の無駄である。
目先のことに囚われないダイエットをしよう。

2、 タンパク質不足の女性は太る傾向がある。
女性こそ糖質制限が必要。

3、 コレステロールは女性の味方である。
コレステロールより中性脂肪が高い方が危険。

4、 自然食宅配などで質のよい畜産品、加工品を購入する。
その方が酵素ドリンクや置き換えダイエット食品を買うよりも安上がりである。

この内容と関連する他の記事

甘い物がやめられないのは?女性の肥満と栄養不足について。

糖質の低さだけで食品を選ばないで。ジャンクな糖質制限食を避けるには?

野菜だけでは健康的なダイエットはできない。