第98回 糖質制限法で老化しないために(終末糖化産物について)

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糖質制限でも基本は小食がいい。

ダイエットに糖質制限法を取り入れる場合は、
少なめの玄米と魚菜食を目標にする事をお勧めします。

何故、玄米を少し食べる方がいいかというと、糖質はもちろん
お米も断ってしまうと、炭水化物が得られないストレスから
必要以上におかずを食べてしまうのです(何を隠そう以前の私です)

糖質制限法では糖質さえ気をつければ、いくらでも食べていいと
思われがちですが、40代からの食事の基本は、やはり小食です。

食事に於ける脂質、蛋白質の割合が増える事と必要以上に
栄養を摂る事とは違います。

糖質制限の第一人者、江部先生は一日二食のようですし、
糖質ゼロの食事療法を勧めている釜池先生は一日一食、夜だけ
食べる事を推奨しています。(一日一食は私には無理ですが)

玄米を少し食べることを勧める理由

糖質制限法の場合は個人差がありますが
血糖値が上がらないので満腹感が得られないことがあります。
(血糖値を上げないのが目的なのですが)

更に、周囲の人が、好きなだけお菓子やご飯を食べている中、
自分だけ食べない生活をする事は、かなりストレスが溜まります。

玄米を少し食べる事で、血糖値が緩やかに上がり満腹感が得られます。
そして、糖質制限によるストレスが軽減されます。

更に玄米の食物繊維やご飯の持つ水分が便秘を予防します。
玄米のビタミンやミネラルは蛋白質、脂質の代謝を助けます。

難点は精製米と違い、農薬やアブシジン酸の問題があるため、選ぶ時に
注意が必要なこと、長時間の浸水が大切なので、少し面倒な事でしょうか。

この辺りについては、
第96回 玄米を食べると調子が悪くなるのは?
 第97回 玄米を安全に食べるために。
の記事をお読みください。

前置きが長くなりましたが、今日は糖質制限法を行う時の注意点の三番目です。

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3、老化を早める終末糖化産物(AGEs)に注意する。

終末糖化産物(AGEs)とは糖化した蛋白質から発生する物質です。
蛋白質と糖質を同時加熱する事でメイラード反応が起こり、その際に
大量に発生する物質です。

ホットケーキのこんがりきつね色に焼けた部分にはAGEsが沢山含まれて
いると言われます。(ホットケーキ好きなんですが・・)

AGEsは活性酸素より強い悪玉物質で身体の機能を低下させ老化を早めます。
代謝もされにくく、体内に溜まりやすい、という性質があります。

・糖質摂取が多ければ糖化が進みAGEsが蓄積されます。
・AGEsが多い料理を摂取しても(一割程度ですが)体内に蓄積されます。

身体は蛋白質で出来ているので、

AGEsを抑える為には糖質を控えるのが一番の対策です。

しかし、糖質を摂らなくても高温加熱で調理した蛋白質の料理
例えば、バーベキュー、ステーキ、ベーコン、揚げ物、チーズ
などにも多量に含まれています。

例えば、

先程例に挙げたホットケーキは    2,263(ku/100g)
ですが、フランクフルト(直火焼き)は11,270(ku/100g)
牛肉(ステーキ/フライパン) は   10,058(ku/100g)

となっていて桁が違います。

参考)牧田善二著「牧田式 糖質オフ健康ダイエット」
AGE測定協会ホームページ
ウィキペデア

従って糖質に気を配っていれば何を食べても大丈夫、と思っていると
ダイエットは成功するかもしれませんが、動脈硬化も含め心身の老化
を早めてしまう事になるのです。ちょっと嫌ですね。。

次回は、AGEを溜めない食生活について、です。